初めて猫を飼う人が、突然やってくる発情の動作に驚く人は多いのではないでしょうか?
この発情の時期と「さかり」とも言い、メス猫が交尾可能な時期を迎える時期のことを言います。

この猫のさかりの行動は、人間からすれば、大変困った迷惑行動とも捉えられます。
しかし、この「さかり」行動は自然の摂理です。

困った行動とは捉えずに、その時期を上手く乗り切る方法や、
避妊・去勢手術によって解消する方法など、飼い主にも猫にとっても、良い解決策を見つけることをおススメしたいです。

ここでは、大きな鳴き声や、しきりに甘えるようなしぐさなど、「さかり」の時期特有の問題行動と、その「さかり」後の妊娠・繁殖をを望まない場合の避妊・去勢手術について、詳しく紹介したいと思います。

猫のさかり行動

さかりの行動について

猫が発情期を迎え、さかりの行動をするようになる時期とは、いつ頃なのでしょか?
メス猫の発情は、早い猫で生後3カ月から始まります。
1年のうち、12月から8月の間で2~3回さかりの時期を迎えます。

オス猫の場合は、生後12カ月ごろから繁殖可能になり、オス猫はメス猫の発情次第で左右されると言います。
メス猫もオス猫も環境次第で、このさかりの時期も変わってきます。

さかりの問題行動と言われる、大きな鳴き声は、メスにもオスにも見られる行動です。

メス猫のさかり行動をあげてみましょう。

  • 人間の赤ちゃんのような大きな鳴き声を出します。
  • 人懐っこくなったり甘えるしぐさを見せます。
  • 床に仰向けに寝転び、ゴロゴロと体を擦りつける。
  • 駆けまわったり、脱走しようとする。
  • 落ち着かず、食欲がなくなり痩せてくる。

上記のような行動を見ることが増えたら、要注意です。

さかりの行動は、交尾するまで続きます。と言うのも、メス猫の場合、交尾するまで排卵は起こりません。つまり交尾するか避妊手術を行うまで、さかりの行動は止まらないと言うことです。

さかりの時期は1~2カ月で、その期間、1~2週間の割合で、症状が強くなったり弱くなったりと繰り返します。

オス猫のさかり行動とは。

  • メス猫と同じで大きな鳴き声を出す。
  • 落ち着かず外の様子を気にすることが多くなる。
  • 脱走しようとする。
  • しっぽを高く上げて、おしっこを吹きかける。スプレー行為を行います。

オス猫のさかりの時期は特に決まっていません。
メス猫の鳴き声や・行動・匂いなどに誘われて興奮すると発情します。

交配・妊娠・出産について

さかりの時期を迎えたメス猫ですが、お相手は、どのオス猫でも構わないと言う訳ではないようです。どのオス猫を選ぶのか、しっかりとした選択基準を持っていて、オス猫がどんなに熱烈にアタックをしても、受け入れないと決めたオス猫は拒絶します。

どの基準で選んでいるのかは、メス猫だけが知っているのでしょうが、人間の感覚で言う、一番強いオス猫を選んでいるようです。

メス猫は多数のオス猫と交配をすることができて、父親の違う子猫を同時に生むことも可能です。この組み合わせの両親猫から、この色の子猫が生まれるはずがないと言った場合、お父さん猫が複数いると言う訳です。
メス猫はさかりの時期に何度も交配を繰り返します。そして無事妊娠するわけですが、
猫の妊娠期間は短く、約63~66日で出産します。1回に3~7匹の子猫を生みますが、
出産後約1カ月で、またさかりの時期を迎えます。

タイミングが合えば、1年に3回以上出産することが可能ですが、さすがにそんなに子猫が生まれてきても、大変です。
繁殖を望まない場合は、避妊または去勢手術を受けることを考えてみると良いでしょう。

猫の出産と飼い主の責任

成熟期を迎えた猫が交配をすると、かなりの確率で妊娠します。
たとえば、室内で飼う猫でも、外出自由にしている飼い猫の場合でも、飼い主が予期せぬ妊娠をする場合があります。

可愛い愛猫のこどもを見てみたいと言う希望があれば、妊娠・出産も喜ばしいことですが、
複数の子猫を育てる環境があるのかを考えてみましょう。
または、子猫たちの飼い主を見つけることは可能でしょうか?

飼い猫で有る以上、猫の妊娠・出産は飼い主の責任でも有ります。
生まれてきた子猫の命まで責任が持てるのでしょうか?

また親猫であるメス猫も出産と言う大きな仕事するのですから、タイミングが悪く出産時に命を落とすと言う、アクシデントがあるかもしれません。

繁殖を望まないのであれば、できるだけ早くに避妊・去勢手術を受けることをおススメしたいです。

猫の避妊・去勢手術の知識を持とう

猫の避妊・去勢手術は、一般的に生後6カ月以上にすることが望ましいようです。
しかしメス猫の場合、はじめての発情を迎える前に、避妊手術を行うほうが、防げる病気がありますので、体重や体調に問題が無い場合、去勢手術を受ける様にしましょう。

またオス猫の場合は、性成熟が始まる前の生後6ヵ月以内に去勢手術を受けることを、獣医さんなどが、推奨をしています。

避妊手術も去勢手術も全身麻酔を掛けて行われますので、手術前にはしっかりとウィルス検査や血液検査などを行い、健康に問題が無いかチェックをします。

手術事態は短時間で終わりますが、手術前日の夕方からエサを与えずに、
絶食をして、手術に臨みます。手術後は、完全に麻酔が覚めるまで、獣医の監理下に置かれます。

麻酔後、胃腸が正常に動き出すまで時間が掛かり、食べた物を吐き出すこともあるので、術後半日は絶食をします。

日帰りの場合はまたは一日程度の入院で帰宅できます。手術から7~10日後に抜糸をしてもらいます。

この避妊または去勢手術の費用は、各動物病院によって違いがありますが、
一般的な費用をあげてみましょう。

メス猫の避妊手術費用は、約2~4万円
オス猫の去勢手術費用は 約1~2万円です。

猫によっては、見知らぬ場所での自分に起ったことが何か分からずに、ショック状態に陥る場合があります。飼い主さんでさえ拒む様子が見られることも有りますし、
術後の傷が痛む様子をみせることもあります。

とりあえず、安静に暮らせるようにしてあげましょう。
猫が手術痕の傷口を舐めたり、糸を引っ張って傷口を開かせないように、エリザベスカラーなどと言うものを装着しておく必要があります。

退院時に、抗生物質を処方する動物病院もあります。
出されたお薬は、きっちりと時間を守り最後まで飲ませるようにしましょう。

術後の管理方法と手術のデメリットとメリット!

避妊や去勢手術をすると、太りやすくなると言われています。
これは精子や卵子を作り出すエネルギーが消費されずに、代謝が落ちて太りやすく肥満になります。

手術が体力も回復してきたら、徐々にカロリーの少ない餌に変えていきましょう。
避妊・去勢手術を受けた猫用に、カロリーの少ないキャットフードが売られていますので、
検討してみましょう。

避妊・去勢手術のデメリットは、どちらも太りやすい体質になると言う事です。
肥満は色々な病気の元になりますので、ならず体重管理をするようにしましょう。

メス猫の避妊手術のメリットは、子宮の病気の予防や乳がんの予防になります。
肥満に気を付けてあげれば、健康的に過ごせて長生きができます。

オス猫の去勢手術のメリットは、前立腺の病気や精巣や肛門の周りの
腫瘍などが予防できます。性的欲求不満のストレスも解消されます。

避妊・去勢手術後に見られる様子は、生殖器の病気なる確率が下がり、比較的おとなしい性格になります。

猫のさかりや避妊・去勢手術についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
最初に記しましたが、猫のさかりは自然の摂理です。
とは言え、飼い主など人間にとっては、迷惑行動でもあります。

一緒に暮らす限り、このさかりの時期を、猫と共に乗り越えなければいけません。
さかりをそのままにして、繁殖をさせるのか、避妊・去勢手術を行うのか?
猫にとっても飼い主にとっても、一番良い選択をして頂きたいと思います。